本研究は,斜面緑化における播種工の設計において,過去に行なわれた試験施工や施工事例などの結果を参考とした経験的判断で定められている発生期待本数(G:本/m2)を,導入種の密度変化の特徴を利用して科学的に推定する手法について検討を行った。施工後初期の調査頻度が高く,比較的長期間にわたる追跡調査が行われている暖温帯地域における 16 事例の調査データをもとに導入種の密度変化を回帰分析した結果,ベキ関数によく近似した。また,ピーク時密度(本/m2)を100とする密度相対値の変化は,実測値と同等以上の相関を示すことが確かめられ,発生期待本数を推定するための基本的な特性として有効と考えられた。各導入種の...